
アルミ鋳物の世界へようこそ-工程別解説 溶解編
2025年12月09日 09:46
アルミ鋳物の溶解工程とは? 低圧鋳造で品質を守る下ごしらえ
写真の中にある窯を覗いてみると・・・足がすくみ、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」にある地獄の血の池を想像してしまうのは私だけでしょうか。想像したくないですが、そんなスポットの工程を覗いてみましょう!
アルミ鋳物づくりの第一歩目のアルミの選定後、購入したアルミを溶かす「溶解工程」です。これは、固いアルミを高温で溶かして液体にする作業。低圧鋳造の品質を支える大切なステップです。
固いアルミ=インゴットです。これを一本ずつ、溶解炉に投入します
🥘 溶解工程の基本
アルミは約700℃で溶けます(これが最初に紹介した窯の温度です)
温度を管理しながら液体にし、不要な不純物を取り除きます
ここできっちりと準備しないと、後の工程で欠陥が出やすくなります
ベテランで力持ちの小川さん、大きなヒシャクで溶けたアルミを移動炉へ 61歳とは思えない体力・・・
🍳 料理にたとえると!
料理をするとき、野菜の皮をむいたり、肉の余分な脂を取り除いたりしますよね。これが「下ごしらえ」です
アルミの溶解も同じで、ただ溶かすだけではなく「温度をきちんと管理する」「不純物を取り除く」といった
下ごしらえが大切なのです
温度管理 → 料理でいう「火加減」
不純物除去 → 料理でいう「アク取り」
こうした工夫で、後の鋳造工程がスムーズになり、品質の良い製品につながります
✨ 溶解工程のポイント
品質の安定化(欠陥を防ぐ)
強度や耐久性の向上
環境負荷の低減(歩留まり改善)
低圧鋳造では、この「溶解工程」を丁寧に行うことで、複雑形状でも高精度な製品を作ることができます。
📌 まとめ
溶解工程は、アルミ鋳物づくりの「下ごしらえ」。料理で材料を整えるように、金属も準備を整えることで、後の工程で高品質な製品が生まれます。低圧鋳造の強みは、この丁寧な準備から始まっているのです。
ただし、弊社は電気で溶解・保温するため、電気代高騰が悩みの種・・・
次回は、いよいよ「鋳造工程」へ。 アルミ鋳造に関するご相談はこちらまで
約700℃の溶解炉で固いアルミが湯のように滑らかになります
下ごしらえが完了したきれいに溶けたアルミ(湯と呼ばれます)