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アルミ鋳物の世界へようこそ-工程別解説 溶解編

アルミ鋳物の世界へようこそ-工程別解説 溶解編

2025年12月05日 10:38

アルミ鋳物の溶解工程とは? 低圧鋳造で品質を守る下ごしらえ


アルミ鋳物づくりの第一歩目のアルミの選定後、購入したアルミを溶かす「溶解工程」を開設します。これは、固いアルミを高温で溶かして液体にする作業。低圧鋳造の品質を支える大切なステップです。


 固いアルミ=インゴットです。これを一本ずつ、溶解炉に投入します

🥘 溶解工程の基本

アルミは約700℃で溶けます。溶解炉で温度を管理しながら液体にし、不要な不純物を取り除きます

ここでの準備がしっかりしていないと、後の工程で欠陥が出やすくなります

力持ちの小川さん、大きなヒシャクで溶けたアルミを移動炉へ


🍳 料理にたとえると!

料理をするとき、野菜の皮をむいたり、肉の余分な脂を取り除いたりしますよね。これが「下ごしらえ」です

アルミの溶解も同じで、ただ溶かすだけではなく「温度をきちんと管理する」「不純物を取り除く」といった

下ごしらえが大切なのです

  • 温度管理 → 料理でいう「火加減」

  • 不純物除去 → 料理でいう「アク取り」

こうした工夫で、後の鋳造工程がスムーズになり、品質の良い製品につながります

✨ 溶解工程のメリット

  • 品質の安定化(欠陥を防ぐ)

  • 強度や耐久性の向上

  • 環境負荷の低減(歩留まり改善)

低圧鋳造では、この「溶解工程」を丁寧に行うことで、複雑形状でも高精度な製品を作ることができます。


📌 まとめ

溶解工程は、アルミ鋳物づくりの「下ごしらえ」。料理で材料を整えるように、金属も準備を整えることで、後の工程で高品質な製品が生まれます。低圧鋳造の強みは、この丁寧な準備から始まっているのです。


次回は、いよいよ「鋳造工程」へ。


約700℃の溶解炉で固いアルミが湯のように滑らかになります


下ごしらえが完了したきれいに溶けたアルミ



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